Brain Dance Campaign -Reboot-

大体ゲームのお話

【メメントモリ】放置ゲームはゲームなのかという命題

メメントモリ

特にやる気がなかった、それ以前にノーマークだった『メメントモリ』のことを書く。

 

メメントモリ

 

ノーマークだった、と先に述べたとおり、このゲームの存在はナカイドさんの動画で知った。
ざっくりその動画で紹介されていた内容をかいつまむと・・・

①よくある華製ゲームのようだが国産ゲーム
②AFKアリーナのゲームシステムに酷似している
③前項に付随することで課金誘導がそのままである

私はAFKアリーナをやったことがないので、ちょっとだけかじった放置少女に似てるな、というか、やってみたら大体放置系ゲームって大体こんなかんじなので、こういうものなんだろうなと。

 

プレイヤーはとある世界の「領主」となって、数奇な運命を辿りながら抗って生きる「魔女」たちと転戦し、世界を塗り替えていく。
ありがちなような、違うような、とは言え触れた最初が紹介動画で実は私自身まだこの世界については何も分かっていない。

 

■「魔女」たち

 

魔女たち一人一人が記憶を語ってくれる。
これまでの生い立ち、「領主」である主人公に出逢うまでの経緯。
生まれた時から魔女なのが普通な子やある時から自分が魔女であると気付かされて迫害される子など、そのバックグラウンドは様々。

これを読んでいると物語の断片を拾い集めて真相へ向かっていく巨神と誓女の誓女たちに似ている。
大きな違いは誓女たちは抗いながらも既に命を落としたこと、魔女たちは生きて今なおそれに抗っていること。

 

■放置系ゲームとは

 

私には余り遊んでいる気にはなれない。
ともすればこのテのゲームは集金装置そのものだし、事前に紹介動画でその性質が強いと言われてしまえば、自己顕示欲にモノを言わせるような経済力もないので、全くお金を使わずにやりたいなということになった。

巨神と誓女がこのテのゲームの悪く言えば「なりそこない」と言えるのであれば、あのゲームの立ち位置が如何に微妙な線で、プレイヤーの要望に右往左往して、結果的にゲームコンセプトそのものを自ら潰してしまった、更にはコンセプトを見失ってしまった感が否めない。

メメントモリはどうか、というと、悪く言えば放置系ゲームのテンプレートをそのまま当てはめたゲームで、およそこれはゲームと言っていいのかどうかは私には疑わしい。
先に述べたように「集金装置そのもの」とも受け取れるので、それらしいガワさえ用意すれば、見てくれの異質さや綺麗さに飛びついてくるプレイヤーが確保できればそれでよいだけのシロモノになってしまう。

つまるところ、システム的には良くあるアレ系ですよ、で説明がついてしまう。
あとは水彩画調の世界に興味をひかれるか否か、それだけだ。
戦闘システムにしてもLive2Dで動くが、種を明かせば艦これが揶揄されるような「札ぷるぷるゲー」からの大きな進展はないし複雑化もしていない。

RPGというところにカテゴライズされるのも疑問符がある。
ロールプレイングかこれ?
ゲームシステムに横の幅が無い。
決められたシステムに基づいて決められた行動をして、キャラクターが強くなったことにどの程度愉悦を感じられるかどうか、キャラクターが「駒」でしかないのにRPGというももどうかと思う。

 

■面白いか面白くないかが分からない

 

環境アプリ的な側面で私は捉えている。
自分で工夫する、ではなくて、自分で枠に囚われに行く、そんなプレイスタイルになると思う。
私はDMM版でプレイしているので、どうしてもランチャー越しというワンクッション置いての起動となり、スマホ版でアプリを起動したらすぐ始まるものとは少々環境が違う。
Steamのゲームも同様なので、あえてそのランチャー越しというのもどうかと思うが、起動を忘れてしまうとそのままやらなくなりそうなかんじ。

 

この記事を書こうと思った時にまず浮かんだことは・・・
私個人的なメメントモリの寿命は、
「長くもって1ヶ月」
「下手するとしくじってログインしなくなった辺り、1週間程度で終わる」
「その後思い出したように再開しても放置系ゲームだから勝手に成長してる」
その程度になると想定している。

まず面白さが見出せていないのに継続しようという意思が無い。
これで一度でもご祝儀的にチャージするとちょっと環境は変わるかもしれないが、それを実行したとしてその後何度も催促されるという課金誘導のカラクリがこの上なくウザくなるだろうし、どっちでどう首を絞めてるか分からない。

こういうのをゲームって言っちゃうから、変に濫造される。
かと言って「ゲヘヘヘ、集金装置ですわ~」なんて開発側も言えないわけで、建前と本音的な「汚い大人やな」世界の話になる。
もっと考えなきゃいけないゲーム、楽しいゲームは他にある。
故にあえてこのゲームを薦められる要因がついぞ見つからないのだ。
今のところは、駆け引きも何もなくただ資本を食いつぶして魔女を成長させるだけになってるから、余計にそう感じるのかもしれない。